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光悦 兎

伝来
雲州家

所載
千家名物記

寸法
高サ3.2cm
口径8.2―8.5cm
高台径6.2―7.0cm
重サ198g

 この香合の形は、藤実形大振りに造られ、平丸形陶製である。
 素地土はざんぐりとして、身蓋の合口など、無造作にけずりとられているところが面白い。
 うすい水釉の上に、白い兎を黒い線にて周囲に野草が軽々とえがかれていて、いまにも飛び出そうとする勢いを見せている。
 光悦の陶作は、茶碗が多く、香合はまことに少なく、このほかには、「瓢箪」「鹿」などがあるくらいである。
 この香合は、松平不昧の遺愛品であったが、『千家名物記』にも一個(光悦黒の瓢箪)が記載されている。
 筆者は、五十数年前これを拝見する機会があったが、若年のみぎりで、ただ敬服するのみであり、当時は批評する眼識もなかったことを遺憾とする。

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