
付属物
箱書付 同蓋裏 書付
寸法
高サ14.3cm
口径5.0―11.0cm
胴径7.1―12.7cm
左右14.3cm
重サ225g
この香合は、仁清作品中の出色の作として知られているもので、香合としては、大きさにおいても、他の香合にぬきんでている。図版のごとく、うずくまりながら首をたてて前を凝視している姿は、いかにもいきいきとして、端正で清楚な風格である。
総白釉で、丹頂の彩色あざやかに、わずかに黒羽をのぞかせていて、仁清としては、おそらく会心の作であろう。
盆付には、小印を捺している。
かつて某大茶人の年賀の茶会にこれが用いられ、その写しをもこしらえて同好にわかち記念とせられた。その茶会の節、炭手前の取扱いが、ことに心いれあるものとして茶人の噂となったことを筆者は記憶にとどめている。
箱の書付もまたふるく、享保十五成年とあり、愛蔵家の心もしのばれて、昔か数奇者の秘蔵であったことがわかる。





