
付属物
箱 桐白木 書付 金森宗和筆
伝来
金森宗和―前田家・・・藤田家
寸法
高サ1.4cm
胴径8.8cm
幅2.9cm
左右17.5cm
重サ130g
この香合は、箱書付に「宗和所持」としたためているところを見てもわかるように、その好みによって造られ、また、その茶風がしのばれるもので、おそらく金森宗和も自慢の逸品であったかとも思われる。
仁清の作振りもまた、難作をまっとうした誇り顔に、結び玉章の形をよくし、白釉を紙うすうすと結びあげた様子が格別である。
彩色は、結び目に鹿子文様を赤地に、緑唐草、紺の市松をえがきあわせたのは、まさに女文の優美さを遺憾なく見せている。宗和の好みが歴然としている。
金森宗和は、この好み品を前田家に譲渡したもので、同家より大阪の数奇者の手に渡って愛蔵されていた。
仁清は、結文香合を得意としているが、普通には手頃の寸法のものが愛好されて、いくつか伝世している。しかし、このような作品はまったく異例のもので、陶器の珍品として見るべきものであろうか。



