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仁清 玄猪包

仁清 玄猪包
仁清 玄猪包

伝来
益田家

寸法
高サ2.1cm
口径内9.3―9.5cm
外径外10.3―10.7cm
重サ127g

 ふるく旧暦の十月、上の亥の日に、宮中では玄猪餅がつかれ、それが、主上、皇后から下賜されて配られたが、それを包んだ「たとう紙」をまた、玄猪包ともいった。
 この香合は、その形をうつしたものである。
 仁清が、焼き物とも陶器とも思えぬほど、紙包みのように薄く正しい四方に焼き上げた技量はさすがである。白釉を一面にかけ、色水引を四方より結びあわせた間に、銀杏の葉一枚を青釉でさしはさんで、みやびな上つ方の包み物の姿をあらわすことに成功している。
 うちぐすり身の内釉は総青で、盆付に小印を捺している。
 この香合は、かつてまれなる婦人の茶家に愛蔵せられていたことによってもわかるように、まことに珍品である。

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