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鶴田 純久の章 お話

名物
付属物
内箱 曲溜塗黒漆文字書
付伝
津田宗及筆
所載
山澄力蔵氏談 東都茶会記第四輯上 大正茶道記 大正名器鑑
寸法
高さ:6.9~7.1cm 口径:13.4~13.7cm 高台径:5.8cm 同高さ:1.0cm 重さ:290g

 龍田の銘は、総体赤み上がりに因んで付けたものでしょう。江戸における柿の蕃の名碗として昔からよく知られていました。几姿は約束の段をつき、細筋のよく立った肌にはビードロも隠見して、茶趣が深いです。高台は兜巾見事に立って、大きな見どころとなっています。

龍田 たつた

柿の幕茶碗。
名物。柿の菌は形姿に特徴があるが、腰ではっきりとアクセントが二段付いて、典型的な柿の蔡の特色をみせている。
「柿の蒔」の名の由来は、形姿・釉調、特に伏せたときの姿が柿の萌に似ているところから付けられた。
素地には水挽きのときの細筋の植縫目がよく立ち、肌には薄い水釉もみえ、茶趣が深い。
高台内は扶ったような丸削りで、兜巾が立ち、この茶碗の大きな見所となっている。
「龍田」の銘は、総体に赤みあがりとなっていたため、龍田の紅葉に因んだものであろう。
【付属物】内箱-曲溜塗、黒漆文字・書付伝津田宗及筆
【伝来】津田宗及-馬越化生
【寸法】高さ7.1 口径13.7 高台径5.8 重さ290

竜田 たつた

名物。朝鮮茶碗、柿の蔕。青・赤の釉色を竜田の紅葉になぞらえて銘とした。津田宗及所持、江戸通三丁目名主助三郎を経て後年馬越恭平の蔵となった。(『大正名器鑑』)

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