
付属物
箱 桐白木書付
伝来
白鶴 嘉納家
寸法
高サ9.5cm
口径3.6―5.8cm
前後10.8cm
左右6.4cm
底径3.5―4.2cm
重サ123g
仁清は、その作品を見るのに、茶道具のいろいろにわたって技術のさえを見せているが、香合においても種々のものを造っている。いずれも、香合としての用途とあわせて優美な形を造っている点に感心する。
この「鶏」の香合は、普通より形大きく、雄鶏で、極彩色の釉彩を施し、金線をも加えて、精巧をきわめた堂々とした作品である。このほか同種で小形の逸品もあり、雌の鶏も造っているのを、筆者はかつて見たことがあるが、あるいは一対としての作品もあったのであろう。
香合の盆付には、「仁清」 二字の彫銘がある。なお箱書には、「関霜」の二字がしたためてあるが、これは中国の故事、函谷関の鶏声高らかな心持ちをあらわしてしたためたものであろう。昔の好事家の所蔵であったことを証明している。



