
伝来
古田織部藪内家
寸法
高サ3.9cm
口径3.8cm
胴径5.5―5.3cm
重サ71g
この香合は、丸形の蓋の半面に青釉をかけ、その半面に白釉の上に鉄彩で団子四つをかき、串ざしのようにえがいている。
元来織部の絵は、何をえがいたのかわからぬところに興味があるとせられ、風雅飄逸の趣があり、しかも、三つ脚のように盆付をわったところが、なんともいえぬ面白い形にまとまっている。
古田織部は、焼き試みた香合を袂にいれてたずさえ、妹婿の藪内紹智に贈ったものとして同家に伝わった。
はじこの巻には図版としては掲載されないが、「弾きの香合」も、同じ頃の作品であろうと思われる。
一般に織部香合は、その形が、そのときの思い付きでできたものらしく、一定しておらず、よび名も茶人の好みしだいまちまちで、形物というわけにはいかないが、それぞれまことに妙味ある姿に着想した点に感心する。そこに、古田織部の感覚が見出される点がさすがに面白い。それゆえにこそこの焼き物が賞賛されるのである。




