
寸法
高サ5.2cm
口径5.9cm
胴径6.1cm
底径4.6cm
重サ107g
香合番付では、「菊兜」として、役所にいる。形は少しずつ、個々に相異しているのを、筆者は数個拝見した。
総釉青で、兜の鉢筋のごとく、白くかき消して筋をあらわしているので、このように名づけたのであろう。
織部の香合では、ふるいものとして、茶人はこれを賞美している。この種の香合は数がまれで、世上には、後世の同形の製品が多く見られるだけである。同種のものでは「分銅菊」、番付では「青分銅」と出て、青釉で、菊文のあるのやないのがある。
この香合も、産地尾州の某家にあって、ふるくより秘蔵され、門外不出とされていた。
織部焼のうちでも、また他の器のなかでも、この青釉のものはきわめてまれで、ふるい窯の産であるとして好事家はことによろこんでいる。

筋兜 底



