Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

所蔵者 兵庫芦屋滴翠美術館
寸法
高さ:6.3~6.8cm 口径:13.5~14.0cm 高台径:5.2cm 同高さ:0.7cm 重さ:210g

 正面に立鶴の押し型があるのでこの銘があります。この立鶴はいうまでもなく前述の御本立鶴茶碗に所見のもので、黄伊羅保としてはおそらくこの一碗のみではないかと思われます。ただ両者が同じ窯で造られたことを物語る貴重な資料といえましょう。見込みには約束の砂目あり、竹の節高台も見事です。

立鶴 たちづる

黄伊羅保茶碗。
黄伊羅保というのは、黄伊羅保釉のかかったもので、本手と並の手の両種に分けられ、本手では切回しがあり、樋口が約束になっています。
作風は古伊羅保に似ているが素地は白めで、正面に立鶴の押し型があるのでこの銘があります。
釉はかすれたようにかかり、濃淡があって景色をつくります。
見込には約束の砂目があり、高台は竹の節。
立鶴文様は御本立鶴茶碗に一般的で、黄伊羅保はおそらくこの一碗のみではないかと思います。
この一例のみで両者が同じ窯でつくられたと断定はできません。
《寸法》高さ6.3~6.8 口径13.5~14.0 高台径5.2 同高さ0.7重さ210

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