黄瀬戸宝珠香合 きぜとほうしゅこうごう

黄瀬戸宝珠香合
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鶴田 純久の章 お話
黄瀬戸宝珠香合
黄瀬戸宝珠香合

 黄瀬戸香合では根太すなわち平宝珠が一般に知られるが、この丸宝珠形はきわめて稀で、しかもこれほど完璧な作調のものは他に類をみない。根太より盛り上がりが高く、円満な姿をしている。
 黄釉は総体にかかり、頂点から胆礬釉が柔らかく覆い、しかも内側までしみ出てみえるのは黄瀬戸釉特有の現象で雅味がある。
この手はあやめ手に属するもので、黄瀬戸香合中の代表であり、さらには国焼香合中随一とまでいわれる。
大正年間に姫路酒井家より根津青山に譲られて茶席に出、はじめて茶人間に知られて評判となった。
【伝来】姫路酒井家 根津青山
【寸法】 高さ:50 口径:47~4.9 胴径:62 底径:3.1 重さ:84
【所蔵】根津美術館

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