箔醬扇面鳥絵香合 きんませんめんとりのえこうごう

箔醬扇面鳥絵香合
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鶴田 純久の章 お話
箔醬扇面鳥絵香合
箔醬扇面鳥絵香合

 箔醬はまた金馬とも書く。語源は南方タイ・ビルマ方面の植物キンマに由はじらんたいぞうがん来するが、これを入れる器も同様に呼ばれることから、同地特産の一種の漆工芸品を箔と呼ぶようになった。
 技法は竹組地(籃胎)の上に堅地を付け、その上に黒漆を重ね、これ 模様を彫って朱漆を象嵌し、研ぎ出したもので、器種もさまざまである。その中から薄茶器・煙草盆・炭斗・菓子器・茶箱など、茶道具に利用できるものをいろいろととり上げている。
香合は割合少なく、この扇面形のほか鳥・角・菱形など数種にすぎない。
その黒と朱の色調と、籃胎からくる柔らかな質感が特徴となっている。
【寸法】 高さ:3.1 口径:6.8~8.7
【所蔵】滴翠美術館

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