Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
染付 山水文 壺
染付 山水文 壺

高さ26.1cm 口径11.2cm 胴径20.7cm 底径10.3cm
 頸の高い、撫でた肩の円形の壺で、その器形は明らかに李朝風である。しかし肩のまるみや全体のバランスに李朝にない和様の趣が感じられる。頸部には錨歯状の蓮弁風の文様をめぐらし、胴の二方には独特の太い土埃を三段にあらわした山水風の文様を描いているが、その描写もすでに李朝風ではなく、和様に化している。肩の四方に耳がついていたらしいが、今はすべて欠失している。素地はかなり粗放で、随所に穴があらわれている。高台をかなり深く削り込んでいる。

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