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七度焼 しちどやき

信楽焼に七度焼と称するものがあります。
古老の話によれば「窯から出しまたこれを入れて七度焼いたものであります。
火度の低いものをなんど窯に入れても同じ程度では器は堅牢にならないわけでありますが、昔の伊賀・信楽の窯は不完全でしたので、焔のかかる部分は堅く焼け裏面は素焼の程度にしか焼けないようです。
したがって火度の強い所に置き換えて焼きます。
このようにしてまったく堅くなるまでなんども置き換えて焼くのであります。
これを七度焼という」とのことであります。

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