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相阿弥 そうあみ

足利幕府の同朋衆。能阿弥の孫。生年不明。姓は中尾、名は真相。
鑑岳・松雪斎の号があります。
真芸(芸阿弥)の子でその没後唐物奉行の職を継ぎ、将軍足利義政・義尚・義植に歴仕しました。
父祖と同じく表具・絵画にすぐれ、唐物の鑑識に長じ、将軍家所蔵品の管理と新収補修に努め、多くに外題を書き、また『君台観左右帳記』を補充してこれを完成させました。
同書東北大学本には「永正八年(1511)10月16日真相」の奥書があるようで、また同じくその著である『御飾書』には「右此一巻者義植公之御為二云々」とて「大永三年(1523)11月鑑岳真相」の奥書があります。
この書は特に図を付して東山殿座敷飾りの実際に詳しく、すこぶる貴重であります。
作庭にも関係し大徳寺大仙院の庭園は彼の営造であるようで、同じく泉水図の襖絵もその遺作であります。
1525年(大永五)没、享年は不詳だが七十歳前後と推定されています。

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