珉瑁の背甲板を模した釉色。中国清代乾隆(1736-95)の官窯でこの試みがあるようで、その製作は精妙を極め、一見しただけではやきものの類とは思われず、こまかく観察して初めて釉汁の工夫であることがわかります。(『飲流斎説甕』)