名物。後窯茶入、正意作。銘はその景色を千草の花に見立ててのものであるでしょう。箱書付に松平不昧の筆で「ともかくも人にはいはで野辺にきてちぐさの花をひとり見る哉」とあります。大阪平瀬家に伝来しました。(『大正名器鑑』)