筒茶碗 つつちゃわん

唐津茶碗 銘 ねのこ餅
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鶴田 純久の章 お話

筒形に深い茶碗。
深いのを深筒、あまり深くないのを半筒といいます。
黄瀬戸筒茶碗には深向付を見立てたものがあるようで、また織部焼すなわち志野・瀬戸黒などにはすこぶる尤物がある(名物に志野織部筒がある)。
仁清および楽の代々にもあります。
中国・朝鮮のものでは火入を利用した染付の紀三井寺・雲堂などが半筒であります。
なお筒茶碗はのち雑器である茶飲み茶碗にも呼ばれ、『守貞漫稿』によれば、文化(1804-18)頃までは盛んに用いられましたが、それ以後湯飲みの小形のものが現れてからは廃れたといいます。

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