わが国で最も古くかつ輝かしい陶磁の歴史と伝統を有し、現に最高生産力をもつ一大中心地である愛知県は、県政百年記念事業として世界第一を誇るに足る陶磁の殿堂・愛知県立陶磁資料館(仮称)の建設を決定し、瀬戸市山口南山の丘陵地約五四万平方メ一トル(約一五万坪)を建設用地に確保、第一次建設費に五十億円を計上して、知事桑原幹根を中心に愛知県陶磁資料館建設会議実行委員会を設け、建設実行委員長谷川徹三、資料委員長本多静雄、建設委員長谷口吉郎らによって着々進行中であります。
これが完成した暁には、わが国古陶磁の保存整理をはじめ、諸外国にも及び、また一方、陶磁に関する製作技術の変遷、その伝統、陶房・窯・諸多の道具の調査保存、諸陶磁記録の蒐集保存整備などを行いました。
さらにこれらの資料を基礎として、新しい陶芸生産の知能の生誕を目指すものであります。
すなわちこの意味での陶磁の世界第一、陶磁のメ。
力を眼目としています。