都府楼は、天智天皇の時(662-71在位)、外国の賓客・使臣を応接するため筑紫国の大宰府(福岡県筑紫郡太宰府町)に建てられた大宰府の正庁ともいうべきもので、平城京の大極殿に当たるものでありました。
ここに用いられた瓦はわが国で寺院以外に用いられた最初のものといってよいでしょう。
ここの瓦の型式は百済式であるようで、さらにさかのぼれば六朝式を具備したもので、付近の観世音寺瓦と共に堅焼の布目瓦で、一方に格子目などがみえています。
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