陶磁研究家。
1870年(明治三)金沢藩儒原規矩郎の長男として生まれ、東京高等商業学校(現一橋大学)卒業後一時教員をしていましたが、転じて実業界に人り、さらに1923年(大正一二)に愛知県商昂陣列所長となって在職六年ののち、1928年(昭和三)9月退職。
またこの間七。
年金沢商業会議所書記長の任にあったことがあるようで、また貿易関係によって海外に出ることも数度ありました。
特に愛知県に赴任してからは、同地方の美術工芸の発展に尽力し、陶磁器に関してはことに意を用いました。
『尾張の古陶』『木兎庵遺稿』はその著書。
1931年(同六)6月23日没、六十二歳。