蘭の鑑賞用植木鉢。尾張瀬戸で創製したというが不詳。あるいは文明(1469-87)の頃ともいわれます。その古いものは三つ組で製作されました。陶質は非常に軟かで、淡い卵色の釉を施しこまかい裂痕があります。粗製の器であるがおのずから雅致があります。近年は、常滑・信楽などがその主産地となっています。(『をはりの花』)