古代にうがい用の特定の茶碗があったかどうかは不詳。後世には中国から渡来した天目茶碗がよく嗽茶碗に当てられたことが諸茶書に出ており、『東山御物内別帳』には唐の楊貴妃の嗽茶碗で坤寧殿と名付けたものを載せています。朝鮮語では養歯器(ヤンジキ)といいます。茶書によっては鵜飼茶碗などの字を当てていることもあります。