石灰釉 せっかいゆう

marusankakusikaku
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

東洋在来の木灰釉に代わってわが国で石灰釉が用いられ始めたのは、明治中期以後であります。
最初は焼いた石灰を使って失敗した者もありました。
石灰釉とは実は石灰石釉のことで、その熔媒にカルシウム分を利用する点は木灰釉と大差のないはずでありますが、ただ石灰の方は純度が高いので木灰よりも少量で足りるのを、初め知らずに過用したこともあります。
石灰漿の用量はイス灰漿の十分の四を適量とします。
石灰釉は廉価なために用いられましたが、染付製に不向きなうえに石灰焼成にも不便な点があって、後年さらにタルク釉(滑石釉)が用いられることとなりました。
※うわぐすり

前に戻る
Facebook
Twitter
Email