翁さび おきなさび

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

非黙居士無為庵益田克徳の手づくり茶碗で、形状が物故りて黒釉の間のカセ模様に寂び味があるところから、『後撰集』の「翁さび人な咎めそ狩衣今日ばかりとぞたつもなくなる」の歌意をとって作者自ら命銘したものです。
高さ10から11センチ、口径10から11センチ、高台径6センチ弱、同高9ミリ、同幅一から1.5センチ。
道具商鈴安こと梅沢安蔵が非黙から貰い受けて久しく所蔵していましたが、非黙の実兄益田孝の懇望により手離し、のち同家の秘蔵となりました。
(『大正名器鑑』)

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