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鶴田 純久の章 お話
丹波壺
丹波壺

高さ45.8cm 口径14.3cm 底径17.5cm
 口を玉縁にし、肩がまるく張り、裾のややすぼまった壺で、口部から胴にかけて草緑色の自然物が厚くかかり、物なだれが五条ほどあってまことに美しい景色の壺であります。丹波焼の自然物は備前や常滑などと違って、焔の還元が強く、青みがちに発色しているのが特色で、赤く焼き締まった膚にその釉は鮮やかであります。胴の一部にくっつきの跡があり、底は平底であります。室町時代中期から後期にかけての作ではないだろうか。

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