堪忍肩衝 かんにんかたつき

Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

名物。
唐物、肩衝茶入。
異色な銘でありますが、その姿、感じがいかにも重厚円満で、よく物に堪え忍んでいるようなのでこの銘があるのでしょう。
『古今名物類聚』はこれを唐物の部に入れていますが、むしろすべての点て古瀬戸に近いといわれます。
作行は大寂びでどっしりとして貫録があり、全体に丸みをもった沈着な姿の茶入であります。
伊達政宗が所持し久しく同家に伝来、1916年(大正五)5月同家蔵器売立の際に大阪村山家に入りました。
(『古今名物類聚』『大正名器鑑』)

前に戻る
Facebook
Twitter
Email