イエロー・ホーソーン いえろー・ほーそーん YellowHawthorn

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鶴田 純久の章 お話

黄色地に梅などを描いた中国磁器に対するイギリス人の称呼。
遺品には清朝康煕(1762-1722)年製のものが多いようです。
ホブソンに従えばPrunusdesignというのが正当だといいます。
すなわち康煕素三彩の白素地の部分を透度の高い黄釉で塗りつぶしたもので、図柄は梅や李などの老花樹に小禽や土岐を配したものが多く、ホーソーンすなわち山査子に限らないようです。
背の高い瓶、方瓶の類がほとんどで、皿・鉢などの形は極めてまれであります。
また黄釉のほかに黒・緑を用いたものもあり、それぞれブラックーホーソーン、グリーンーホーソーンと呼んで、イギリスをはじめ欧米諸国で大いに賞玩されますが、わが国には数少ないようです。
年款はなく、底裏に木の葉のマークの入ったものがときどきあります。

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