黄初平 こうしょへい

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

名物。後窯茶入、新兵衛作。
置形の黄釉および青白釉の景色が羊の頭に似ているところから、仙人黄初平に因んで船越伊予守が命名したものであるでしょう。
船越伊予守は小堀遠州の門下で、1671年(寛文一一)9月没、七十四歳。
この茶入は小堀家伝来の茶器を多く所持していた渡辺騏翁の遺品でありますが、それらが小堀家より伝わったものかあるいは他より購入したものであるかは詳かでないようです。
翁の没後高橋笥庵のものとなりました。
(『大正名器鑑』)

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