この種の小盃も輸出用としてかなり多量に量産されたらしく、ヨーロッパには数多く伝わっていて、近来わが国にも各種の文様のものが請来されています。図83の盃は、唐子に芭蕉や小鳥を配した図があらわされていますが、このような絵文様のものは稀であります。図84は、三方に牡丹花文を配した唐草文がめぐらされています。