盃碗に描いてある花草模様で、器の内外両面に枝幹花葉が連続して描かれているものをいいます。
中国明代成化年間(1464-87)に始まり清朝においても行われました。
雍正年間(1722-35)には翠竹碧桃を描いたものが多く、また彩鳳を描いたものもあります。
道光(1821~50)に至って盛んに行われ過枝癩瓜・過枝葡萄などを描いたものもありますが、雍正に比べれば非常に劣っています。
しかしなお普通の花草を描いたものよりはすぐれています。
過枝の盃碗は乾隆(1736-95)年製のものが最も綿密であり、癩瓜牽藤まれに翠竹を挾み、翠竹は往々に影青でありました。
繁麗の中に玲増剔透の趣があります。
(『匈雅』『飲流斎説甕』)