瀬戸唐津皮鯨茶碗 せとがらつかわくじらちゃわん

瀬戸唐津皮鯨茶碗
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鶴田 純久の章 お話
瀬戸唐津皮鯨茶碗
瀬戸唐津皮鯨茶碗

瀬戸唐津には、やや深い形の本手瀬戸唐津、浅い形のもの、口縁皮鯨のものなど数種がある。
皮鯨とは、皮付きの鯨身のような黒白の対比から付けられた名で、茶入の機知である。
さらっとした洒落た軽妙な形、口辺の気のきいた一本の黒線などから、桃山期の重厚さは感じられず、やはり江戸へ大ってからの製作であろう。
また唐津の窯址からは、この素地の白い瀬戸唐津の陶片資料は発見されず、そのために瀬戸説・萩説・京焼説などがあり、いまだに不明である。
高台内は土見、ちりめん皺があり、唐津らしい条件をみせている。
【寸法】高さ4.9~5.4 口径14.5~14.8 高台径5.1 同高さ0.8 重さ265

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