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鶴田 純久の章 お話

左馬太とも書く。福島県双葉郡浪江町大堀のいわゆる大堀相馬の創業者である。同地の半谷休閑の下僕で姓は不詳。元禄年間(1688~1704)中村(相馬市中村町)その他の陶師のもとに出入りして陶技を見覚え、帰村後美森の土を発見し、小窯を築いて茶碗を焼き出し駒絵を描いた。近郷ではこれを左馬焼茶碗と呼んだ。それ以来陶業が大堀をはじめとして近郷に起こったので、後人はその徳を称して嘉績翁と追号した。ただし大堀の地にはかつて陶業があったので、左馬を中興の祖ともする。(『日本近世窯業史』)

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