耐火製品 たいかせいひん

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

耐火製品または耐火品とは、普通工業上に使用する高熱に耐えかつその温度の急変などに抵抗しうるように焼成した煉瓦・道具・容器で、冶金・ガス窯業・化学工業用の各種の窯および用器、または一般の火床装置(汽罐など)に使用されるもの。この製造は冶金工場、特に製鉄業およびガス工業の隆盛に伴い大いに発達した。耐火という意味は絶対に高熱に耐えるということではなく、未商業上確定した標準ではないがSK26以上の耐火度を有するものをいう。耐火製品としては単にそれが耐火性があるというだけでは良品とすることはできず、同時に機械的または化学的作用に抵抗しうる必要があり、通常は以下の性質を具備するものをよしとする。すなわち、耐火度の強いこと、高熱で長時間熱しても軟化しないこと、熱の急変に耐えること、高熱で容積を変えないこと、化学的作用に耐えることすなわち接触するものに侵食されないこと、機械的作用に耐えることすなわち質が脆弱でなく堅硬で圧力または衝撃などに耐えることなどである。耐火製品には実質のもの空筒のものとの二種があり、前者は耐火煉瓦の類で、後者はレトルト・マッフル坩堝などの類である。

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