松前肩衝 まつまえかたつき

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鶴田 純久の章 お話
松前肩衝 まつまえかたつき
松前肩衝 まつまえかたつき

大名物。古瀬戸肩衝茶入。
松前はもとの所持者の名であろ今が誰であるかは不詳。
丈の高い大肩衝茶入で、総体に栗色のような黒ずんだ柿金気色、置形に黒釉の景色があります。
裾際に鼠色土が半月のように黒釉中に湾大したところがあります。
糸切は荒いです。
その後秋田藩主佐竹右京大夫に伝わり、元禄年間(1688-1704)に同家より幕府に献上され徳川宗家に伝来しました。
(『玩貨名物記』『古今名物類聚』『寛政重修諸家譜』『大正名器鑑』)

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