松本茄子 まつもとなすび

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鶴田 純久の章 お話
松本茄子
松本茄子

大名物。漢作茄子茶入。
もとの所持者松本氏とはおそらく松本珠報であるでしょう。
のち織田信長、豊臣秀吉と伝わり、1615年(元和元)6月大阪城の焼跡より掘り出され、徳川家康よりこれを掘り出した藤重藤元・藤厳父子に与えられました。
この父子は当時有名な漆工で漆繕いに妙を得ていました。
現存する松本茄子は七、八分通りは漆繕いであります。
1876年(明治九)に藤重家を出て岩崎家に入りました。
(『東山御物内別帳』『天正名物記』『今井宗久日記』『大正名器鑑』)

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