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鶴田 純久の章 お話
瀬戸釉茶壺
瀬戸釉茶壺

Ninsei: tea jar, Seto glazeHeight 24.8cm Freer Gallery of Art, U.S.A.
高さ24.8cm 口径10.0cm 底径10.0cm
フリア美術館
 仁清は陶技を瀬戸で修業したと伝えられ、瀬戸釉のかかった茶入などの優作も数多く作っているが、茶壺に瀬戸釉をかけたものは他に例を見ない。口を鋭く外に捻り返して玉縁にした胴の張った茶壺であるが、胴の四方に、縦に稜をつけているのは仁清らしい創意といえる。口まわりから胴裾にかけてむらのある瀬戸茶入釉がかかり胴裾から底にかけては土見せである。平らな底に仁清の銘を釘彫している。第二次世界大戦後、アメリカのフリア美術館の蔵となったものである。

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