絵唐津 壺

高さ12.0cm 口径13.4cm 底径9.1cm
　胴が強く張り、口は広く、高い高台ががっしりと削り出されています。いわゆる算盤玉形の壺ですが、いかにも力強く古格を感じさせます。
同の上部三方に木葉のような文様を簡素に描いて、 釉をかけていますが、腰から下の釉は剥落し、 釉膚の一部は青白く窯変しています。 見込に窯割れがあり、 目跡が三つ残っています。 どこで焼かれたか判然としませんが、あるいは市ノ瀬高麗神窯かもしれません。