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鶴田 純久の章 お話
流釉水指
流釉水指

Ninsei: water jar, nagare (running-down) glazeHeight 20.2cm
高さ20.2cm 口径14.0~14.6cm 底径8.3cm
 前図と同様に大振りの耳を左右につけた水指で、これは口造りを広く作っている。そして まるく平らな管玉形の紐をつけた共蓋が被さっている。口部から胴裾にかけて、一方に白濁色の釉、他方に青い織部釉をずっぽりとかけた片身替りの釉がけは効果的で新鮮な趣があり、器形に調和した釉がかりに仁清らしい作意がうかがわれる。底の左に仁清の大印が捺されているが、その部分に流れ出た釉のくっつきの跡があり、印面をこわしている。蓋表には細く波文様を書きし、その上に白濁釉がかかっている。流釉水指中の傑作である。三井家伝来。

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