Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

Kenzan: square dish with design of pine tree, iron brown under glazeMouth diameter 21.3 X 21.4cm
高さ2.5cm 口径21.3×21.4cm 底径20.6×20.7cm
 見込み右方に老松をあらわしています。裏面に 「扶桑雍州乾山陶隠尚古 (斎) 深省造于岩寶永辛夘春」と堂々とした筆致で書されています。
 その書体は東京国立博物館の 「銹絵観鷗図角皿」 (図118) の裏面の銘と似た筆致です。宝永辛卯は宝永八年に当たり、この年は正徳と改元されますが、乾山は正徳二年に鳴滝から引き上げ、京都二条丁子屋町に移りますので、鳴滝時代最末期の作であることがわかります。

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