Two-color glazed ware: large dish. 8th century. Diameter 36.8cm.
8世紀
高さ4.8cm 口径36.8cm 底径29.0cm
正倉院
緑白二彩の大皿で、よく完好な姿を留めています。本器はさきに述べたように五枚の薄手浅皿にぞくするものの一つで、口縁部内側に沿って一条の沈線があります。素地は良質細緻な土を用い、右廻りのシャープな轆轤仕上げで、よく焼き締まり、卵殻色を呈しています。
釉は、濃緑釉で深い円弧を口縁部から内外面とも二段に段ちがいに描き、その上から全面に白釉を施したものですが、よく溶けて流下し、末端に釉だまりを生じています。白釉は微量の緑釉を含んで淡緑色を呈します。
