Three-color glazed ware: covered jar. Excavated from Ichiriyama Tumulus, Kōyaguchi-machi, Wakayama. 8th century. Height 22.8cm.Important Cultural Property. Kyoto National Museum.
和歌山県橋本市高野口町一里山古墳出土
8世紀
総高22.8cm (蓋)高さ4.8cm 径15.4cm、(壺)高さ20.4cm 口径13.7cm 胴径28.1cm
重要文化財
京都国立博物館
昭和三十八年十月、国鉄和歌山線高野口駅の東北900m、大和街道に沿った丘陵の南斜面から、開墾中に石櫃に入って出土したもので火葬藏骨器として用いられたものです。従来発見されているこの種の三彩壺としては最大のものです。素地は鉄分を含んだやや粗い土を用いており、高温で素焼きされているためきわめて硬く、光沢のある黄褐色を呈します。釉は緑・白・ 褐三彩で、正倉院三彩をはじ奈良三彩に共通する緑釉千鳥連弧文のなかを白釉で埋め、緑釉の交点に黄釉を配したもので、白釉は十分熔けていません。