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鶴田 純久の章 お話
三彩 壺
三彩 壺

Three-color glazed ware : jar. Excavated near in Tsuyama-shi, Okayama. 8th century. Height 21.3cm. Registerd as Important Cultural Property.Kurashiki Archeological Museum.
岡山県津山市付近出土
8世紀
総高21.3cm 口径13.6cm 胴径25.3cm 高台径14.7cm
重要文化財
倉敷考古館
 箱書によると明治37年、津山市付近の古墳から出土したと伝える。
 昨年、倉敷考古館の有に帰したことからその存在が知られるにいたった珍しい三彩壺です。その出土状況は必ずしも明らかではありませんが、身蓋ともによく完好な姿を留めていて、火葬蔵骨器として埋納されていたものでしょう。直立する短い口頸部、やや肩の張った胴形、裾張りの強い高台からみて8世紀中葉代の作と考えられます。
 素地は灰黄白色の緻密な土を用いて薄手に挽き上げた精巧な作行を示しています。三彩釉は同期に通有な緑釉の連弧文を重ねた交点に褐釉を施したもので、半面に一部銀化がみられますが、保存状態はきわめて良好です。

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