高さ37.0㎝ 口径34.1㎝高台径16.1㎝
大振りの深鉢で、高く盛り上がった蓋甲には獅子鉦鈕つけられている。
典型的な古伊万里様式の鉢で、元禄以後流行するようになる古伊万里型物とほぼ同様の作振りである。
その文様構成は複雑であるが、蓋身ともに四方に牡丹と菊の文様を交互に描いて主題とし、そこにそれぞれ染付で鳥文を配しているのがおもしろい。
赤、緑、黄、薄青に金彩を多用して、まことに豪華な雰雰囲気のものに仕上げている。
これもかつてはヨーロッパに輸出されたものであるが、古伊万里様式の作品としては最も上質の大作である。
内部は無文で、高台内に目跡が一つ残っている。