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鶴田 純久の章 お話

高さ8.O㎝ 口径25.3㎝ 高台径12.9㎝
 これは見込の円窓内に波濤上に飛び跳ねる鯉、すなわち荒磯文が染付であらわされている。
内側は第30 図の鉢の外側とほとんど同様式の八方割文様であるが、赤地ではなく萌黄地に薄赤と金彩で唐花唐草が描かれている。
これは明らかに萌黄金欄子の配色を範としたものであろう。
外側には匹1方に菊座、匹1方に如意頭状の花文を配して唐草で繋ぎ、裾には請座状の蓮弁文をめぐらしている。
やはり古伊万里型物としては最上手のものでよ示禄年間の作と推測される。
高台内に二重円圏を染付であらわし、中央に目跡が一つ残っている。

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