高さ10.3㎝ 口径45.4㎝ 底径12.7㎝大和文華館 初期染付大鉢の代表的な名作の一つです。器形は、第1図と同様の作振りで、大きな眺望の山水画を円形の見込に大胆に描いています。中央に帆掛舟が二艇、左方近景の奇巌には梅らしき木が配され、右には楼閣らしきものが描かれています。縁文様は二輪ずつの菊花文を九つ配し、地には点斑文を無造作にうっています。染付の発色は濃く鮮やかで、おそらく、輸入された上質の呉須が用いられているのでしょう。