Mino ware: jar with three handles. Perhaps excavated in Gifu. 15th century. Height 24.3cm.
伝岐阜県出土
15世紀
高さ(現) 24.3cm 胴径20.5cm 底径11.6cm
通有な形態の三耳で、いま惜しくも口頭部が失われています。胴形や高台の形状から推して15世紀前半を降るものではありません。やや灰色がかった黄白色のざんぐりした素地で、美濃の製品でしょう。釉薬は下地に鉄釉を施し、その上から長石油を重ね塗りしていて、施柚技法から言えば桃山時代の鼠志野と同様です。肩に自然釉がかかっており、宿窯の作品と考えられます。製作年代からみて大いに検討を要する釉薬です。