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鶴田 純久の章 お話
絵唐津 屈輪文 茶碗
絵唐津 屈輪文 茶碗

高さ7.7cm 口径12.5cm 高台径5.4cm
出光美術館
 腕形の茶碗で、 口端はわずかに外に反っています。 胴の二方に大まかに蕨のような屈輪文様をあらわし、口縁にも鉄絵具をめぐらしています。 鉄絵は赤く、 釉膚は青みがちに焼き上がっています。 道園窯の作と推測され、 箱の蓋表には金森宗和の筆で 「唐津ぐり絵 茶碗」と書付されています。

絵唐津屈輪文茶碗

高さ7.7㎝
ロ径12.5㎝
高台径5.4㎝
出光美術館
 さして芸もないごく平凡な作りの茶碗ですが、胴の全面に伸びて渦巻く文様の面白さが目をひきつけて放さないようです。
わらびか、ぜんまいを描いたのか、いずれにしろ思い切った明るい文様で、こういう絵付は道園窯の最も得意としたところらしい、昔から人気が高かった茶碗と見え金森宗和(1584~1656 茶人、宗和流の祖)が「唐津ぐり絵茶碗」と箱表に書き付けています。
口縁には皮鯨がめぐらされています。

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