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鶴田 純久の章 お話
渥美 刻文壺
渥美 刻文壺

Atsumi ware: jar with incised ornament. Excavated at Okubo, Tahara-cho, Aichi. 12th century. Height 22.8cm. Aichi Prefectural Ceramic Museum.
愛知県田原市大久保町出土
12世紀
高さ22.8cm 口径9.6cm 胴径19.3cm 底径8.0cm
愛知県陶磁資料館
 惜しくも口縁部をかいていますが、太い口頸部、肩の張った、ふくらみのある胴形からみて、12世紀代の渥美窯初期の作品と考えられます。灰黒色の砂質に富んだ素地で、紐土巻き上げ成形です。肩には三条の沈線をひき、その間を縦に平行沈線を交互に配するという、いま一つの刻文壺のパターンによっています。口頸部から肩にかけて灰釉を刷毛で塗っており、十分熔けきらず、黄白色を呈しています。

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