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鶴田 純久の章 お話
蓬庇 とまびさし
蓬庇 とまびさし

輪無二重切竹花入。
小堀遠州作。
二重切の上部に輪のない形で、さび竹を逆さに開いて、花窓は狭く切り込んであるのが造形の特色です。
口辺の節には擂座が景色をそえています。
裏面に蒔絵で「蓬」と銘が書かれています。
輪無二重切のはじめは、遠州門人が二重切をつくって師の批評を請うと、遠州は形が悪いとして上の輪を切り落とし、新しい形の花入を創作したものといいます。
これを「再来」と命銘、輪無二重切の本歌です。
「蓬「」には小色紙「あれにけり塩くむ海士のとまびさし志さくも袖も月やとるまで」が添います。
【付属物】箱―桐白木、金粉字形・書付小堀遠州筆
【寸法】 高さ:29七 口径:11.0~32.0 重さ:800

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