Ryōnyü: shallow tea bowl,known as “Seiryo”, Red Raku
Mouth diameter 14.7cm
高さ6.4cm 口径14.7cm 高台径 6.4cm
口部を内に抱え込ませ、胴に箟目をめぐらして引き締め、腰を強く張らせた大振りの平茶碗です。高台も大振りで、のびやかな飽使いで形を整えています。見込には巴状の茶溜りが大きく削り出され、高台と腰の間に不規則な波状の釉切れがまわり、高台とそのまわりは白くやわらかな土を見せています。内外に刷毛目を残して黄土が塗られ、上に透明性の釉をかけて鮮やかな赤楽に焼き上がっています。
外側の一部と見込に火変りが景色をなしています。高台脇の釉下に中印がくっきりと捺されています。図143の黒茶碗と一対になっています。
箱蓋裏には吸江斎によって「了入作茶碗 赤 清涼 黒追銘 手車吸江 (花押)」 と書されています。